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コンテンツ
第1回 ドレがドレミ?
第2回 人に好まれるメロディーの秘密
第3回 この曲は何拍子?
第4回 “コードネーム”を攻略!!〜基礎・前編〜
第5回 知っておきたい「メロディー作り」の掟
第6回 グルーブってなんだろう?
第7回 コードにメロをのせる方法
第8回 メロディにコードをつける方法その1〜スリーコード編〜
第9回 メロディにコードをつける方法その2〜副和音編〜
第10回 “コードネーム”を攻略!! 〜基礎・後編 7thコード〜
第11回 7thコードの使い方

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第9回 メロディにコードをつける方法その2〜副和音編〜

前回紹介したスリーコードによるコード付けから一歩進めて、今回はスリーコード以外のダイアトニックコードによるコード付けの方法とコードのキャラクターについて学びましょう。

【動画で第9回の内容を見る】


まずは基本を知っておこう

次のサンプルを聴いてみてください。

コードサンプル9a1
コードサンプル9a2

最初のコード進行はスリーコードによる演奏で、2つ目はスリーコード以外のダイアトニックコードを使った演奏です。

少しコードのバリエーションが豊かになったのが分かると思います。

このスリーコード以外のダイアトニックコードは副和音(セカンダリーコード)と言います。 

譜例9a1
スリーコードを使った例です。



譜例9a2
副和音(セカンダリーコード)を併用した例です。




コード付けの基本

メロディに対してコードをつけるには、前回同様コードトーンと照らし合わせてコードを選びます。

やり方は色々ありますが、ここではまずスリーコードで付け、そこから副和音に置き換えるという方法を紹介します。

同時に各ダイアトニックコードの分類とキャラクターについても考察してみましょう。

※()はキーCのダイアトニックの場合、ドミソは階名として説明します。

<スリーコードのキャラクター>
● I (C)トニック 構成音は「ド・ミ・ソ」



とても安定しており、どのコードにも進めます。

キーの中心となる「ド」の音をルートとしている点と、メジャーであることを決定づける「ミ」がポイントになっています。

多くの楽曲は基本的にこのコードで終わります。

●IV (F)サブドミナント 構成音は「ファ・ラ・ド」



曖昧なキャラクターで、IにもVにもすすめます。

「ミ」の半音上の「ファ」をルートとしており、この「ファ」は「ミ」に進みたがる性質を持っているのと、「ド」は「シ」にも動きやすいという部分が曖昧な性格の要因です。

IもしくはVに進めます。

●V(G)ドミナント 構成音は「ソ・シ・レ」



不安定なキャラクターで基本的にはトニックに進みたがります。

「シ」の音は「ド」に進む事で安定します。

4声として「ファ」が加わると、さらに不安定なキャラが強くなります。

Iに進む進行はドミナント進行と呼ばれ、強い終止感を伴います。

楽曲の終わりの部分などによく使われます。またIVにも進めますが、V→IVの進行は「逆進行」などとも呼ばれています。

ブルースなどでは定番のとても印象深い進行です。


副和音のキャラクターと代理和音として使う方法

■IIm(Dm) 機能はサブドミナントに準じます。IVと構成音が似ており、しばしばIVの代わりに使います。

スリーコードの場合
コードサンプル9c1



Fの代わりにDmを使った進行
コードサンプル9c2



スリーコードの場合(メロディが「レ」の時も使えます)
コードサンプル9d1



Dmに置き換えた場合
コードサンプル9d2



■IIIm(Em) 基本的にはトニックに準じます。(使い方によってはドミナント)Iの代わりに使えますが、通常ここからIのコードには進みません。

スリーコードの場合
コードサンプル9e1



Emを使った場合
コードサンプル9e2



スリーコードの場合(メロディーがシのときに使えます)
コードサンプル9f1



Emを使った場合
コードサンプル9f2



■VIm(Am) トニックに準じます。a.Iのかわりに使えます。マイナー系のトニックでもあるのでCよりも暗い雰囲気が持ち味で、このコードで終わる事もできます。

スリーコードを使った場合
コードサンプル9g1



Amを使った場合
コードサンプル9g2



スリーコードの場合(メロディが「ラ」の時も使えます)
コードサンプル9h1



Amを使った場合
コードサンプル9h2



■Bm(b5)ドミナントに準じます。ですが、基本的にはこのコードを単体でVの代わりに使う事はありません。特別な使い方をするコードなので、これに関してはまた改めて別の機会に説明します。






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