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がくっぽいどの心臓部でもある「VOCALOID」開発者・ヤマハ剣持氏にVOCALOIDの開発の経緯やがくっぽいどについて、そして今後の展望を聞いた。
□Profile:ヤマハ株式会社 剣持 秀紀(Kenmochi Hideki)氏
1993年ヤマハ株式会社入社。音響、音声信号処理に従事。現在、同社サウンドテクノロジー開発センターSAグループマネージャ。趣味はヴァイオリン演奏。
□ボーカロイドの仕組み
□Interview
○ボーカロイドを開発された経緯を簡単にお願いします。
開発をスタートした時に、たいていの楽器はシンセサイザ等で再現ができていましたが、唯一
納得のいく品質で再現できなかったのが歌声でした。もちろん、歌声の合成技術も当時存在していましたが、人間のボーカルの代わりではなく飛び道具として使用されていたのではないかと思います。音楽制作シーンでの使用に耐えうるクオリティの歌声合成技術は必ず必要とされるだろうと思いで開発を始めました。
○ボーカロイドの歌う仕組みを簡単にご説明お願いします。
実際の人間の歌声から取り出した音声の断片をつなぎ合わせることで歌声を作り出しています。ただ単につなげただけでは歌声になりません。合成エンジンでは、楽譜で指定される目的音に合わせて音声の断片のピッチを変えたり、つなぎ目がわからないようにスムーズにすることを行っています。
○実在のボーカリスト「ガクト」さんを起用したいと初めて聞いたときどう思われましたか?
まさか、と思いました。また、ご本人がVocaloidという技術に興味を示されていると聞き、うれしく思いました。
○がくっぽいどで作成したサンプル曲を聴かれてどんな感想をお持ちになられましたか?
本人そのもののように聴こえる箇所もあり、自分の手がけた技術でありながら、非常に感心してしまいました。大きな古時計の「おじいーさんのうまれた朝に」あたりは聴いていてぞくぞくしました。
○がくっぽいどの声質からみてどんな曲があいそうですか?
割としっとりしたバラード調の曲が合うのではないかと思っています。ただし、ニコニコ動画にあがっているダンシングサムライはテンポも速いのに自然なので、幅広くこなせると思っています。
○上手に歌わせたり、上手に聞こえさせるために気をつける点はありますか?
音の立ち上がりのところにピッチベンドを入れたり、アタックパラメータをデフォルトから変更すると良いと思います。ただしやりすぎるのではなくアクセント的に入れるのが良いと思います。自分で実際に小声で歌ってみて、私だったらこう歌う、というのを再現するつもりで調整すれば良いのではないでしょうか。
○がくっぽいどは、ボーカロイド製品の中でどのような役割を担って欲しいでしょうか?
男性ボーカロイドということで、ユーザの皆さんの表現の可能性や制作される楽曲のバリエーションをより広げる役割を担っていただきたいと思います。また、GACKTさんの声をサンプリングされたということで、より多くの方(特にGACKTさんのファンの方)にもVocaloidの存在を知っていただくためのきっかけにもなって欲しいと思います。
○今後ボーカロイドはバージョンアップを含めて進化していく予定はありますか?
より人間らしい歌声になるようにブラッシュアップを続けていきたいと思います。一方でより多くの人が簡単にVocaloidに触れていただけるような工夫もしていきたいと思います。
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