RMSCompressor


RMSCompressorとは、RMS(実効値)によるレベル検出が可能なコンプレッサーです。RMS検出は、ピーク検出に比べて聴感上の音圧感に近いためより自然な圧縮が得られます。

このLessonでは、より自然な効果で音に圧力を加えていきましょう。

*Sound it! 8 Premium for Windows/Sound it! 7 Premium for Windows/Sound it! 6.0 Premium for Windows/Sound it! 7 for Macintosh/Sound it! 6.0 for Macintoshには、RMSCompressorが収録されています。

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*[編集前]と[編集後]の違いは、ステレオヘッドフォンで試聴するとよりその効果がわかりやすくなります。
操作手順
1.データを読み込みます。
2.範囲選択します。
*データ全体にエフェクトをかける場合には、範囲選択する必要はありません。

3.エフェクターに「RMSCompressor」を設定します。

4.各コントロールのスライダー/ノブを、お好みに合わせて調整/PLAY(試聴)を繰り返して、データに合う値を決めてください。

★サンプルデータ(編集後)での設定値はこちら

試聴
ワンポイントアドバイス
RMSCompressor(アールエムエス・コンプレッサー)には、プリセットはありませんが、ここでは、一例としてドラムサウンドに輪郭と太さを与える設定を紹介します。

INPUT(インプット)=0.0dB
THRESHOLD(スレッショルド)=-13dB
ATTACK(アタック)=1.5ms
RELEASE(リリース)=0.25sec
RATIO(レシオ)=5.0
OUTPUT(アウトプット)=8.0dB

特にドラムなどで「迫力は出ているがちょっとギクシャクしている」というような時にこのRMSCompressor(アールエムエス・コンプレッサー)を使うと良いでしょう。

なお、コンプレッサーのキャラクターは、ATTACK(アタックタイム)の設定で大きく変わります。ATTACK(アタックタイム)は、スネア,ドラム,ハンドクラップなど立ち上がりの早い音に必要ですが、余り短く設定しますと音の歪みの原因になります。また、RELEASE(リリースタイム)設定は、短く設定しすぎると、全体のボリュームレベルが不安定になり、ポンプエフェクト(音がふらふらと揺れる事)を起こします。逆に、長く設定しすぎると、ノイズの発生など、トーンに悪影響を及ぼすことがありますので、音のマテリアルに合わせてATTACK(アタックタイム)、RELEASE(リリースタイム)を設定をうまく調整していきましょう。

→アタックタイム調整時のイメージ

→リリースタイム調整時のイメージ

ワンポイント画像
5.データに合う値が決まったら「OK(実行)」をクリックします。

波形が変化したことが確認できます。
実行
6.聴いてみましょう。

エフェクト処理実行後、やはりデータを元に戻したいという場合は「編集」メニューから「元に戻す」をクリックしてください。
データ保存後は元に戻りません。
7.保存します。


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