事例紹介

放送事業者様

えふえむ・エヌ・ワン様 - Sound it! 8 Basic

日本初!大学内にスタジオを設けるFMラジオ局
番組制作の合理化、編集時間の短縮化、音声データベースの作成に活用。

大学キャンパス内にスタジオを設けるユニークな運営と100パーセント自社制作にこだわり続けるFMラジオ局「えふえむ・エヌ・ワン」の放送局次長(編成室長兼務)梅岡和也さんに、Sound it!について伺いました。


放送局次長(編成室長兼務)梅岡和也様
- どのような特長の放送局か教えてください。
えふえむ・エヌ・ワン(以下、FM-N1)は、日本初の大学キャンパス(金沢工業大学)内にスタジオを設けたFMラジオ局です。金沢工業大学内にスタジオを設けている環境と利点を活かして、学生が生放送番組などを年間980時間以上制作し放送しています。

また、スタジオが所在する石川県野々市市が出資する第3セクターのラジオ局なので、市の広報番組を年に500時間以上放送しています。

FM-N1の方針として、作詞家や作曲家に対して敬意を表するためにも、番組で流す楽曲は最初から最後までフルレングスでかけることを開局(1995年)以来の原則としています。そして、放送する番組は100パーセント自社制作です。


FM-N1第一スタジオ「SUMMIT」。本社には5つのスタジオがある。


- Sound it!を採用いただいた背景をお聞かせください。
スタジオが本社に5つともう1つ本社から離れた白山麓キャンパスにありますが、番組の自社制作比率100%を維持するために、これらのスタジオ使用の効率化や、番組制作の合理化、編集時間の短縮化などが課題でした。
これらの課題を解決するために2006年からSound it!を徐々に導入しました。

金沢工業大学ライブラリーセンターのポピュラー・ミュージック・コレクション(PMC)には、寄贈レコードが、なんと25万枚以上も収蔵されています。

FM-N1では、これらの貴重なアナログ音源をデジタル化して、番組で使用するとともに音声データでデータベースを作成しており、現在その数は18万曲を超えますが、その取り込みや編集、音質の調整にSound it!が必要不可欠になっています。


25万枚以上のレコードを所蔵する金沢工業大学ライブラリーセンターPMC


- アナログ音源のデジタル化でもSound it!をご使用とのことですが、具体的なご使用方法をお聞かせください。

レコードの場合は、録音してノイズ除去をします。
PMCの所蔵レコードはすべて寄贈されたもので、状態のあまりよくないものも多数あります。そこで、丁寧にノイズ除去をする必要があり、Sound it!に搭載のSonnoxのノイズ除去エフェクトが欠かせません。

音楽CDなども音声データ化をしています。
あとは、収録番組の音声録音や番組の完パケ編集などで使用します。

- Sound it!をご使用いただいている利点をお聞かせください。
音質がよいというのは基本として、ノイズ除去や編集が丁寧にきちんとできるということ、そして、番組制作にかかわるスタッフが10名、ラジオを制作する金沢工業大学生(KIT WAVEプロジェクト)が50名程度いるので、誰でも同じように扱えるために操作が簡単ということが重要になり、その点もあわせてSound it!を使用する利点になります。


- Sound it!をどのような環境でご使用かお聞かせください。
現在6つあるスタジオのパソコンすべてと、スタッフのパソコンのすべて、そして学生の編集用パソコンなどあわせて20台以上のパソコンで使用しています。

使用するパソコン全てを同じソフトにすることにより作業効率は上がりますし、Sound it!は価格的にリーズナブルなので助かります。

スタジオでは、パソコンとオーディオインターフェースとマイクを接続し、各自のパソコンではソフトのみを使用していますが、環境に左右されないところもいいですね。


金沢工業大学のキャンパス内にあるFM-N1


えふえむ・エヌ・ワンについて

1995年設立。石川県野々市市・金沢市・白山市の一部を受信エリアとするFMラジオ局。
自社制作100パーセントと番組制作力へのこだわりを裏付ける数々の賞を受けています。

コミュニティ放送局で初めて、2004年と2005年に2年連続でギャラクシー賞を、また2006年には放送文化基金賞を受賞。
受賞作品「1949年のボレロ 金沢アメリカ文化センター小史~占領と交流の日々~」は、初めて番組収録と編集にSound it!を使った思い出深い番組です。