マイページへログイン
サポートトップ
よくある質問
ダウンロード
使いこなす

使いこなしのテクニックABILITY / ABILITY Proで
ソングをオーディオファイルに変換する方法 『ファイル』メニュー「オーディオファイルに保存」を使用します。

ABILITY / ABILITY Proでソングファイルをオーディオファイルに変換するには『ファイル』メニュー「オーディオファイルに保存」を使用します。

この機能を使用するに当たり、MIDIトラックの出力先はすべてVSTインストゥルメントに設定しておく必要があります。MIDIトラックの出力先に外部MIDI音源を使用しているときは、そのMIDI音源の再生音を、空いているオーディオトラックに録音する必要があります。

オーディオファイルに保存する前の準備

変換したいソングファイルを開き、MIDIトラックの出力先にVSTインストゥルメントを割り当てます。以前の Singer Song Writerで作成したソングデータやMIDIファイルの場合は、必ずこの作業が必要です。

以前のバージョンのSinger Song WriterでVSTインストゥルメントを使って作成したソングファイルの場合
ソングで使用していたVSTインストゥルメントが、ABILITY / ABILITY Proで認識されるよう、『設定』メニュー「フォルダの設定」を開いて、以前使用していたVSTプラグインがインストールされているフォルダを追加してください。
下の例は、Singer Song Writer 8.0 のインストールフォルダにあるVSTPluginフォルダを追加した場合の画像です。
VSTプラグインフォルダの設定

VSTインストゥルメント非対応のSinger Song Writer シリーズで作成したソングファイルの場合

Singer Song Writer Liteシリーズで作成したソングファイルで、スタンドアロン版Roland VSC や、Microsoft GS Wavetable SW Synth 等を使用している場合

MIDIファイル等のソングファイルの場合

以下の手順でVSTインストゥルメントを割り当てます。

  1. 目的のソングを開きます。
  2. VSTインストゥルメントウィンドウを開きます。

    VSTインストゥルメントウィンドウを開く

  3. 1段目のNo Instrumentをクリックして、一覧から、INVSC_Mを選択します。

    INVSC_Mは、Singer Song Writer 専用のVSTi版 Roland VSC(Virtual Sound Canvas)です。

    VSTiウィンドウで、IN_VSCを選択する

  4. ソングエディタを開きます。
  5. MIDIトラックのトラック設定パネルにある出力ポート設定欄をクリックして、一覧から、INVSC_M(1) を[Shift]キーを押しながらクリックします。(同じMIDI出力デバイスに設定されていたトラックが、INVSC_M(1)に切り替わります。)

    16トラック以上使用しているソングデータ(2ポート以上使用しているソングデータ)の場合は、VSTインストゥルメントウィンドウの2段目に、INVSC_Mを登録して、同様に、MIDIトラックの設定パネル上で、2ポート目に割り当てているトラックをINVSC_M(2)に設定します。
  6. ソングを再生して、ミキサーを使ってパート間のバランスを整えます。

これで変換の準備が整いました。ここでは最も簡単な方法として、全パートにINVSC_Mを使用しましたが、Hyper Canvasをはじめ、パートごとに他のVSTインストゥルメントを使用したり、エフェクトを活用するなどして楽曲をリメイクすることも可能です。

オーディオファイルに保存する

「オーディオファイルに保存」では、オーディオファイルの保存先、ファイル名、ファイルの種類(WAV/MP3)、オーディオフォーマットの指定ができます。さらに、新たなオーディオトラックを追加して、変換したオーディオデータを入力するなど、オプション設定から詳細を指定できます。

  1. 『ファイル』メニュー「オーディオファイルに保存」をクリックします。

  2. オーディオファイルに保存ダイアログが表示されます。

  3. 上図①で、オーディオファイルに保存する出力を選択します。OUTPUTトラック、FXトラック、AUDIOトラック、MIDIトラック、VSTiチャンネルトラックのいずれかを指定することができます。複数のトラックを選択した場合でも、同時に出力します。

    出力でVSTインストゥルメントを選択した場合は、VSTiチャンネルミキサーの設定(エフェクト設定も含む)を反映した、VSTインストゥルメントの出力のみをオーディオデータに変換します。複数のVSTインストゥルメント使用時の負荷を軽減するのに有効です。
  4. 上図②で、保存先とファイル名を指定します。保存先を変更する場合は、変更ボタンをクリックします。

    保存ファイル名の設定

    MP3を選択した場合は、下方にあるMP3フォーマット欄で、ビットレート、タグ情報設定ができます。
  5. 上図③で、ファイルの種類とそのオーディオフォーマットを指定します。WAVとMP3の両方にチェックを入れると両方の形式で保存されます。音楽CD作成に利用するときは、WAV形式ファイルの44100Hz/16bit/STEREOを選択してください。

    オーディオフォーマットの設定

  6. リバーブ、ディレイなどの空間系エフェクトを使用したとき、オーディオデータに変換すると曲の最後で残響成分(音の余韻)が不自然に切れてしまうことがあります。このような場合、上図④で、リリース時間を設定すると、不自然な音切れを回避することができます。

    リリースタイムの設定

  7. 上図④で、保存したWAVのオーディオトラックを追加にチェックを入れてONにすると、変換したオーディオデータが新たに追加されるトラックに入力されるので、結果をすぐに確認することができます。

    トラックを追加してデータを入力

  8. [OK]をクリックすると、変換が始まります。
  9. 変換されたオーディオファイルを試聴してみます。追加されたオーディオトラックをソロモードにして、ソングを再生すると変換結果のみ聴くことができます。

  10. 変換されたオーディオデータをダブルクリックするとウェーブエディタが開き、ウェーブエディタ上で再生、編集が可能になります。トラックを追加しなかった場合でも、保存したオーディオファイルを、ウェーブエディタで開くことも可能です。『ファイル』メニュー「ウェーブエディタ」「開く」を開いて、目的のファイルを指定してください。

    ウェーブエディタメニュー