Sound it! Lesson

Multiband Delay

Sound it! 9 ProSound it! 8 Pro

Multiband Delayとは、周波数による位相歪がないフィルタで4つの周波数帯域に分割、各帯域個別にディレイタイム、フィードバック、バランス、パンを調整できるマルチバンドディレイです。ディスプレイ部分で、分割する周波数の境界と各帯域のゲインをマウスドラッグで簡単に編集できます。

このサンプルでは、Sound it! の拍子設定ウィンドウで設定したテンポにディレイタイムが同期するようにして、周波数帯域(対象の楽器)ごとに音符長でディレイタイムを設定し、ディレイ音でリズムの刻みに変化を付けています。

編集前
編集前

編集後
編集後

*編集前と編集後の違いは、ステレオヘッドフォンで試聴するとよりその効果がわかりやすくなります。

操作手順

  1. データを読み込みます。
  2. 範囲選択します。
    *データ全体にエフェクトをかける場合には、範囲選択する必要はありません。
  3. エフェクターに「Multiband Delay」を設定します。
    加工メニュー「エフェクト」から「Multiband Delay」を選んでクリックするか、または、プレイパネルにあるEffectボタンをクリックすると表示されるリストから「Multiband Delay」を選んでください。

    ワンポイントアドバイス

    ミキサーのINSERT(インサート)セクションからオーディオデータの出力に対してリアルタイムにエフェクトをかけることもできます。

    詳しくは「ミキサーについて」内の「ミキサーからリアルタイムエフェクトをかける」をご参照ください。

  4. 各コントロールのスライダー/ノブを、お好みに合わせて調整し、PLAY(試聴)を繰り返しながら、データに合う値を決めてください。

    ディレイ音が不自然に途切れる場合は、最後にブランクを追加するか、選択範囲を広げるなど調整してください。
    マルチバンドディレイ試聴

    ワンポイントアドバイス

    ワンポイント画像Multiband Delay(マルチバンドディレイ)は、左側からロー(低域)、ローミッド(低中域)、ハイミッド(高中域)、ハイ(高域)の4つの帯域に分けれています。帯域ごとにそれぞれ違った設定のディレイをかけることができます。例えば、ドラム楽器のハイハットやバスドラムなど、特定の音域で鳴る楽器音に対して、ディレイ効果を与えたい場合に便利です。

    ディレイタイムの設定方法には、次の3つのモードがあります。
    ms: ディレイタイムを時間(ミリ秒)で指定します。
    BPM:テンポと音符長でディレイタイムを指定します。
    HOST:Sound it! の「拍子設定ウィンドウ」で設定されているテンポに対する音符長でディレイタイムを指定します。

  5. データに合う値が決まったら「OK(実行)」をクリックします。波形が変化したことが確認できます。

    ★サンプルデータ(編集後)での設定値はこちら
    マルチバンドディレイ実行
  6. 聴いてみましょう。
    処理実行後、データを元に戻したい場合は「編集」メニューから「元に戻す」をクリックしてください。
    *データ保存後は元に戻りません。
    ノーマライズ
  7. 保存します。

プリセット詳細

プリセット名称効果
Hi-Hat 1/16 ハイハット用16分音符の長さのディレイ
Snare Dub ダブサウンドに適したスネアサウンド

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