Sound it! Lesson

Comp Gate

Sound it! 9 ProSound it! 8 Pro

Comp Gateは、音のレベル差(ダイナミックレンジ)を圧縮して音量のバラツキを小さくするコンプレッサーと、設定レベル以下の信号をカットするゲートを組み合わせたエフェクトです。

一つ目のサンプルはノイズカットの例です。コンプレッサーでダイナミックレンジを圧縮するとノイズフロアが上昇し、レベルが小さいところで残留ノイズが目立つ場合があります。コンプレッサーをかける前にゲートでノイズをカットしておくとノイズの上昇を抑えるのに効果的です。

編集前
編集前

コンプレッサーのみ
編集後

ゲート+コンプレッサー(ノイズカット)
編集後

二つ目のサンプルでは、コンプレッサーでスネアのリバーブ感を強調するとともに、ゲートで余分な響きをカットするとゲートリバーブのような効果が得られます。スネアのアタックを抑え気味にしてリバーブ感が出るようにコンプを調整し、リバーブの響きが長く残らないようにゲートでカットします。

編集前
編集前

ゲートリバーブ風
編集後

*編集前と編集後の違いは、ステレオヘッドフォンで試聴するとよりその効果がわかりやすくなります。

操作手順

  1. データを読み込みます。
  2. 範囲選択します。
    *データ全体にエフェクトをかける場合には、範囲選択する必要はありません。
  3. エフェクターに「Comp Gate」を設定します。
    加工メニュー「エフェクト」から「Comp Gate」を選んでクリックするか、または、プレイパネルにあるEffectボタンをクリックすると表示されるリストから「Comp Gate」を選んでください。

    ワンポイントアドバイス

    ミキサーのINSERT(インサート)セクションからオーディオデータの出力に対してリアルタイムにエフェクトをかけることもできます。

    詳しくは「ミキサーについて」内の「ミキサーからリアルタイムエフェクトをかける」をご参照ください。

  4. 「PLAY(試聴)」しながら、Gate、Compressorの各コントロールを操作してイメージに近い設定を決めてください。

    ★プリセットの詳細はこちら

    ワンポイントアドバイス

    先にコンプレッサーで全体の音圧を調整します。無音、もしくはレベルの小さいところでノイズが目立つようであれば、ゲートをONにして、Gate Openツマミでゲートを開くレベルを設定し、ゲートが開く、または閉じるタイミングで不自然にならないように他のパラメータ(Attack, Release, Hysteresis)を調整します。

    ゲートは、レベルの大小だけで信号の通過、遮断をおこなうので、大きなレベルのバックグラウンドで聞こえるノイズは除去できません。ノイズの種類に応じたフィルタ、あるいはレストレーションエフェクトを使用してください。

    次は、一つ目のサンプルに 8BandEQ にあるHPFを使ってハムノイズを低減した例です。

  5. 設定が決まったら「OK(実行)」をクリックし、データへの反映を実行します。

    ★サンプルデータ(ノイズカット)での設定値
    ★サンプルデータ(ゲートリバーブ風)での設定値
  6. 聴いてみましょう。
    処理実行後、データを元に戻したい場合は「編集」メニューから「元に戻す」をクリックしてください。
    *データ保存後は元に戻りません。
    ノーマライズ
  7. 保存します。

プリセット詳細

プリセット名称効果
Deesser ディエッサーの効果
BassComp 低域に対して強めにコンプがかかったサウンド
Hi Gate -50dB以下をカットするゲート
Gate スレッショルド付近の動作の暴れを抑えたゲート

気に入ったプリセットがない場合、お好みのプリセットを作成することが可能です。プリセット作成方法につきましては、Q&A「プリセットの保存(SAVEボタン)」 、「プリセットの保存(既存のプリセットをコピーして編集する)」をご参照下さい。

また、プリセットの初期化につきましてはQ&A「プリセットの初期化」をご参照下さい。