RMSCompressorとは、RMS(実効値)によるレベル検出が可能なコンプレッサーです。RMS検出は、ピーク検出に比べて聴感上の音圧感に近いためより自然な圧縮が得られます。このLessonでは、より自然な効果で音に圧力を加えていきましょう。
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ミキサーのINSERT(インサート)セクションからオーディオデータの出力に対してリアルタイムにエフェクトをかけることもできます。
詳しくは「ミキサーについて」内の「ミキサーからリアルタイムエフェクトをかける」をご参照ください。
ドラムなどで「迫力は出ているがちょっとギクシャクしている」というような時にこのRMSCompressor(アールエムエス・コンプレッサー)を使うと良いでしょう。
RMSCompressor(アールエムエス・コンプレッサー)には、プリセットはありませんが、ここでは、一例としてドラムサウンドに輪郭と太さを与える設定を紹介します。
なお、コンプレッサーのキャラクターは、ATTACK(アタックタイム)の設定で大きく変わります。ATTACK(アタックタイム)は、スネア,ドラム,ハンドクラップなど立ち上がりの早い音に必要ですが、余り短く設定しますと音の歪みの原因になります。また、RELEASE(リリースタイム)設定は、短く設定しすぎると、全体のボリュームレベルが不安定になり、ポンプエフェクト(音がふらふらと揺れる事)を起こします。逆に、長く設定しすぎると、ノイズの発生など、トーンに悪影響を及ぼすことがありますので、音のマテリアルに合わせてATTACK(アタックタイム)、RELEASE(リリースタイム)を設定をうまく調整していきましょう。
気に入ったプリセットがない場合、お好みのプリセットを作成することが可能です。プリセット作成方法につきましては、Q&A「プリセットの保存(SAVEボタン)」 、「プリセットの保存(既存のプリセットをコピーして編集する)」をご参照下さい。
また、プリセットの初期化につきましてはQ&A「プリセットの初期化」をご参照下さい。